いびきは「体調不良のシグナル」と言われており、無呼吸症候群と併発すると、命の危険があるとも言われています。
では、自力でいびきの症状を治すことはできるのでしょうか?
幾つかのポイントを確認してみましょう。
完治は難しいものの改善は可能
いびきの発生にはさまざまな要因が複雑に絡み合っており、それを特定しない限り、症状を完全に治すのは難しいのが現状です。
とはいえ、生活習慣を見直すことで、症状を改善するのは可能です。
例えば、肥満はいびきを引き起こす主な原因と考えられています。
体に脂肪が増えてくると、喉の奥にも脂肪が蓄積し、それが原因となって気道が狭くなるのです。
また、高脂血症と無呼吸症候群には因果関係がある、ということが医学界によって認められてきています。
ですから、肥満体質を改善することで、いびきの症状も改善に向かうということが期待できるでしょう。
運動と食生活を見直そう
肥満体質の改善には、「運動」と「食生活」の2つが関係しており、これが自力でいびきの症状を改善するカギとなります。
定期的な運動をしていないと、必然的に体内の代謝が低下して、脂肪が付きやすくなります。
脂肪が増えて体重が重くなると、運動が億劫になってさらに太ってしまう、という悪循環になりがちです。
ですから、ウォーキングやランニング・スイミングなど、関節に負担がかかりにくい運動を毎日行うことがおすすめです。
食生活も重要なポイントです。
脂分の多い食事や糖分が非常に多い食事を続けていると、体内にはエネルギー源が過剰に蓄積されてしまいます。
運動によって消化されなかったエネルギーは、すべて脂肪となって体内に蓄積されます。
また、脂肪分が増えすぎると血液の循環が滞り、結果として腫れや炎症を引き起こしやすくなります。
ですから、肥満の人でいびきの症状を改善したいのであれば、カロリーコントロールをした食事を行なうことがどうしても必要です。
炭水化物と脂質は控えめにして、大豆食品や野菜を中心とした献立にしましょう。
清涼飲料水ではなく、水もしくは無糖のお茶を活用するのも大切です。
ストレスを減らす努力をしよう
強いストレスを感じていると、体は十分に休息をすることができず、いびきの症状も悪化するとされています。
ですから、寝室をできるだけ心地よい場所にして、ゆっくりと睡眠を取ることができるようにしましょう。
スマホやタブレットを持ちこまないことや、アロマなどを活用することもおすすめです。