「風通しの良い場所で保管していたにも関わらず、マットレスにカビが生えてきた」という悩みを抱える人は、意外と多くいます。
では、カビを取り除くためのクリーニング作業は、どのように行うのが正しいのでしょうか?
ハウスダストと皮脂、汗がカビを育てる原因
マットレスにカビが生えてしまうのは、室内にあるハウスダストと眠っている人の皮脂、そして睡眠中にかく汗の3要素が原因とされています。
そうした汚れが蓄積した状態で湿度が高くなると、カビが一気に増殖してしまうのです。
定期的に空気の入れ替えをしていたとしても、カビは睡眠時の体温を利用して繁殖してしまうため、それほど予防効果は高くないというのが現状です。
最も一般的な取り方は「エタノール」
マットレスで増殖したカビの取り方として、最初にお勧めするのは「エタノール」です。
これは、ドラッグストアへ行けば、比較的安価で簡単に手に入ります。
ジェル式ではなく、スプレー式のものを選ぶと良いでしょう。
カビの生えている部分に、まんべんなくスプレーをしたら、殺菌成分が浸透するまで30分から1時間ほど放置しておきます。
その後、柔らかいタオルで取り除きます。
ここで重要なのは、「ゴシゴシしない」という点です。
雑巾でゴシゴシ洗いをしてしまうと、せっかく消毒用エタノールで浮かしたカビを、繊維の奥に押し込んでしまう結果となります。
ですから、雑巾でカビをそっとすくい取るようにして綺麗にしましょう。
もし、一回で綺麗にならない場合は、さらに何回か同じ作業を繰り返して行います。
エタノールは揮発性が高いため、乾くまでにそれほど時間がかからないという点で、非常に有用なアイテムと言えます。
「カビとりスプレー」もマットレスのクリーニングに適している
もう一つの代表的な取り方は、「カビとりスプレー」です。
これをカビに直接吹きかけて、しばらくおいておくと、カビが徐々に消えていくのが分かるでしょう。
ただし、あまり多く噴霧してしまうと、洗剤の色がマットレスの表面についてしまったり、対照的に生地の色が漂白されてしまったりすることがあります。
ですから、振りかける量には注意しましょう。
また、カビとりスプレーはそれほど揮発性が高くないので、「カビが取れたな」と思ったら、乾いた綺麗な布で拭きあげることも大切なポイントです。
マットレスに増殖したカビを放置しておくと、ぜんそく症状などを引き起こす原因となります。
ですから、できるだけ早く対処することを心がけておきましょう。