頭痛を引き起こすきっかけとなる枕のことを「頭痛枕」と呼びます。
ここでは、「頭痛枕」が出来上がってしまう主な原因について解説します。
また、枕が頭痛の原因かどうかを見極める方法もご紹介します。
頭の位置が適切でないと頭痛を引き起こしてしまう
頭痛の原因として、よく知られているのは「ストレス」です。
しかし実際には、頭痛を引き起こす要因として最も多いのは、「筋肉疲労」なのです。
肩から頭にかけての筋肉が長時間緊張状態にある、つまり無理な姿勢になっていると、それによる疲労が蓄積して頭が痛くなってしまう、ということです。
これは、睡眠中にも起こり得ます。無意識のうちに、頭と体の位置関係が良くない状態になり、頭や首の筋肉に長時間負担がかかってしまう、ということがあるわけです。
首の痛みがひどくなると、いわゆる「寝違えた」という状態になります。
一方、頭の筋肉が疲労していると、朝目覚めた時に「頭が痛い」と感じるわけです。
すべての枕が「頭痛枕」になってしまう可能性あり
眠っている間に頭の筋肉が疲労するかどうかは、「枕に乗っている頭の位置が適切か」という点に大きく依存しています。
とはいえ、首の形や頭の大きさなどには個人差があります。
ある人にとっては心地よい枕でも、別の人にとっては頭を置く位置が高すぎて寝心地が悪い、ということが起こり得るわけです。
ですから、すべての枕が「頭痛枕」になってしまう可能性がある、ということを覚えておくのは大切です。
「他の人にとても良いと勧められたから」という理由で購入した枕が、「頭痛枕」になってしまうこともある、ということを覚えておきましょう。
頭痛枕かどうかを見極める方法とは
すべてのケースで、「朝起きたら頭が痛いのは枕が原因」と言えるわけではありません。
神経に過度の負担がかかっていたり、血液の循環が滞っていたりして、頭痛が起きるということもあります。
自分の持っている枕が頭痛枕かどうかを見極める効果的な方法は、「目覚めてからどのくらい頭痛が続いているかをチェックすること」です。
もし、起床してから30分から1時間以内で痛みがなくなっていくのであれば、枕が頭痛の原因となっている可能性が非常に高くなります。
一方で、1時間以上経過してもずっと頭痛が取れないという場合は、枕ではなく別の要因があると考えられます。
そうしたケースでは、痛みが慢性化する前に、専門医の診断を受けることをおすすめします。