光で起こすタイプの目覚まし時計のメカニズムについて検証しましょう
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目覚まし時計の機能は、近年多様化しています。

一般的な「アラームタイプ」の他に、「振動タイプ」や「光タイプ」などがあります。

ここでは、光タイプの目覚ましはどのような仕組みになっているのか検証しましょう。

 

目覚めをコントロールしているのは「セロトニン」

光タイプの目覚まし時計のシステムは、「セロトニン」というホルモンの働きと密接に結びついています。

 

人体には周囲の光を感知するセンサーが備わっており、光が徐々に少なくなってくると、体内には「メラトニン」というホルモンが分泌されて、眠りに入るよう体全体に指示を出します。

 

一方、強い光を感知すると、体内では「セロトニン」というホルモンが分泌されて、脳や筋肉が徐々に覚醒するよう信号を出すのです。

 

光タイプの目覚まし時計には、強力な光源が搭載されており、これを人体に向けて照射してセロトニンの分泌を促すことで、誰でも快適に目覚めることができるようサポートする、という仕組みなのです。

 

このセロトニンがほとんど分泌されていない状態で無理矢理に起こすと、起こされた人は非常に不快に感じることが多い、ということが分かってきています。

家庭の照明器具では十分な明るさを確保できない

「家にある照明をタイマーで付ければよいのでは?」という意見もあることでしょう。

とはいえ、家庭用の照明器具では、照度が足りないためセロトニンが分泌されない、ということが明らかになっています。

 

一般的な照明器具の照度は、700から800ルクス程度とされています。

一方、セロトニンの分泌には、少なくとも2,000から2,500ルクスの光を照射する必要があります。

ですから、家庭用の照明器具では快適な目覚めを実現することが難しいのです。

 

光タイプの目覚まし時計は、ほとんどが2,500ルクス以上の照度を持っているので、気持ち良く起きられるという点でより優れていると言えるわけです。

光タイプ目覚まし時計の多機能化が進んでいる

最近では、「設定した時刻になったら強い光を照射する」というだけではない、多機能の光タイプ目覚まし時計が登場しています。

 

人気を集めているのは、「設定した時刻のおよそ30分前に起動して、タイマーで設定された時刻に向けて徐々に照射する光を強くする」というタイプの時計です。

光を段階的に強くすることで、体も徐々に覚醒していくことができるわけです。

 

「無理やり強いアラーム音で起こされるのは苦手」という人は、光タイプの目覚まし時計を試してみると良いでしょう。

 

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