夜中の睡眠時間中に、何度も起きてしまう症状を「中途覚醒」と呼びます。
中途覚醒が続くと、疲労が抜けないだけでなく、ストレスの原因にもなります。
ここでは、中途覚醒を減らす上で役立つ3つの方法を取り上げていきます。
ポイント1:眠くなるまで布団に入らない
1つ目の方法は「眠くなってから布団に入ること」です。
まだ眠気を感じていない状態で無理に眠ろうとすると、ストレスで余計に眠ることが難しくなります。
ですから、ベッドの脇で静かな音楽を聴いたり、お気に入りの本を読んだりして、リラックスした状態で過ごすと良いでしょう。
体にフィットする柔らかいソファーや座椅子を活用している人もいます。
しばらくゆったりと過ごしていれば、やがてあくびなど眠りが近いサインが見られてきますので、それからベッドに入るようにしましょう。
ポイント2:水分の取りすぎを控えよう
「眠る前に水分を取りすぎない」というのが、中途覚醒を減らす2つ目のポイントです。
特に高齢者は、トイレに行きたくなって起きてしまう、ということが多いと言われています。
ですから、夕食を取った後は、ベッドに入るまであまり水分を取らないようにしましょう。
利尿作用のあるお茶を控えるのも効果的です。
加えて、眠る直前にお酒を飲まないことも心がけましょう。
アルコールには利尿作用があるだけでなく、眠りを浅くしてしまう効果もあります。
ですから、お酒をたしなむ人はベッドに入る3時間ないし4時間前までに飲むことを習慣にしましょう。
ポイント3:時計を見える位置に置かない
時計の時間が気になって睡眠中に何度も起きてしまう、という人は少なくありません。
3つ目のポイントとして、そうしたケースでは、「目の届く範囲に時計を置かない」という方法が効果的でしょう。
時間を確認することができる、携帯電話などの電子機器もベッドの周りに置かないようにします。
ご家庭の状況次第ですが、可能であれば、アラームは隣の部屋に置いておくとさらに効果的です。
これらを実践することで、「時計を見るために何度も起きてしまう」という癖を徐々になくすことができるはずです。
あまりに眠れないときは医師に相談しよう
「どれだけリラックスしてもまったく眠れない」という人は、睡眠障害を患っている可能性があります。
睡眠障害は、長期間続くと脳や内臓に大きな負担をかけてしまう、大変危険な症状です。
また、血圧が高い人で不眠の人は、無呼吸症候群を発症している可能性もあります。
ですから、「不眠でつらい」と感じている人は、ためらうことなく医師の診察を受けるようにしましょう。