頭と首に負担をかけにくい枕として、高反発素材を使用した枕が人気を集めています。
では、高反発素材を利用している枕を使うと、なぜ肩こりが起こりにくいのでしょうか?
そのメカニズムを検証してみましょう。
「高反発素材」は衝撃に対する抵抗力が高い素材のこと
高反発素材とは、表面に衝撃を加えられた時に、押し返す力が非常に強い素材のことで、具体的にはゴムや高反発ウレタンなどが該当します。
高反発素材とは「固めの素材」と定義しているケースもあるものの、厳密には「衝撃を受け止める際の抵抗力の高い素材」を指しています。
高反発素材は枕だけでなく、マットレスやエアーベッドなどの寝具にも広く用いられています。
低反発素材のように体を包み込む感触はない一方で、頭や体をしっかりと支えてくれるので安心感がある、というのが魅力です。
高反発枕は肩こりになりにくい
高反発枕を利用すると、頭が枕の中に沈み込んでしまうということがまず起こりません。
寝返りを打っても首や肩に過度の負担がかかる、という心配が無いのです。
ですから、端的に言って「高反発枕は肩がこらない」のというのは基本的に正しい評価である、ということができるでしょう。
むしろ、頭を適切な高さでずっとキープしてくれるので、気持ちよく眠ることができるはずです。
高反発素材は、重さを表面全体に分散するという特徴もあります。
ですから、顔や首などの一部だけに圧力がかかって、息苦しくなったり不快な思いをしたりして、夜中に目が覚めてしまうということもほぼないのです。
長持ちしやすいのも魅力
高反発枕に使用されている素材は非常に耐久性が高いので、一度購入すれば長い期間使用することができます。
普通に使っていれば、数カ月で反発力がなくなってしまう、ということはまず起こり得ません。
また、通気性が良いので蒸し暑い夏場でも頭皮が蒸れにくい、という利点もあります。
そのため、汗をかきやすい体質の人でも、安心して横になることができます。
カビが生えにくいことや、汗が付着してもすぐに乾いてくれるというのも、高反発枕を活用する大きな利点と言えるでしょう。
高反発枕は、周囲の気候や気温に影響を受けない、という強みがあります。
つまり、「湿気の多い梅雨などに使用したため、簡単にへたりが来てしまって使えなくなった」ということは、非常に起こりにくいわけです。
高反発枕用に、長持ちしやすい素材を使った商品は、引き続き広く認知されていくと考えられています。