マットレスを販売しているコーナーへ行くと、「高反発素材」と「低反発素材」という表示が目につきます。
ここでは、これら二つの間にどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を比較してみましょう。
高反発マットレスは弾力があってやや硬め
高反発マットレスの主な特徴は、「弾力があるので体がマットレスに沈みこまない」というものです。
柔らかいマットレスに慣れている人からすると表面が硬いので、「寝心地にかなりの違いがある」と感じることでしょう。
とはいえ、弾力があると言うことは、体が沈まないので寝返りが打ちやすい、ということです。
ですから、首や肩がこりにくく、寝違えてしまうリスクが低い、というメリットがあります。
そのため、多くのスポーツ選手が高反発マットレスを好んで使用しています。
加えて、反発力が強いということは、マットレスがへたりにくいので、長期間使用できる、という魅力もあるのです。
低反発マットレスは柔らかくて包みこまれる
一方、低反発マットレスの魅力は、「感触が柔らかく、体を包み込んでくれる」という点でしょう。
体を横たえると、表面全体で圧力を分散しながら受け止めてくれるので、非常に心地よく感じるはずです。
ですから、「マットレス選びは何よりも寝心地重視」という人にはおすすめです。
また、「表面が柔らかすぎる」と感じる場合には、薄い敷布団やマットを活用することで、硬さの調節をすることができます。
ただし、低反発マットレスは肌にぴったりとフィットするため、夏場の暑い時期には蒸し暑く感じる可能性があります。
そうしたケースでは、冷感素材を使った敷布団やタオルケットなどを活用して、調整すると良いでしょう。
腰痛の原因になりにくいのは高反発マットレス
二つの特性を比較すると、体全体が沈んでしまう低反発マットレスは、体がある程度固定されてしまう分、腰痛になるリスクは高いと言えるでしょう。
一方、高反発マットレスは、寝返りを自由に打つことができることから、腰痛を引き起こす原因とはなりにくいと言えます。
とはいえ、高反発素材を使っているとしても、表面がへたってくると寝ている場所がくぼんできて、体の自由を制限してしまう、ということが起こり得ますから、常にマットレスの状態を確認しておくことは大切です。
低反発マットレスに関しても、ウッド・スプリングなどを活用して体の沈みをコントロールすることで、腰痛に関するリスクを減らすことが可能、ということも覚えておきましょう。