羽毛布団に使用されている羽毛の質を見極めたいのであれば、商品についている「羽毛品質ラベル」を活用すると良いでしょう。
では、このラベルが持つ特徴および種類に関して大切なポイントをお伝えします。
「ゴールドラベル」は4つの段階に分かれている
羽毛布団の格式を定めるラベルで、最も一般的なのは「ゴールドラベル」です。
これは、使用されている羽毛の質などに応じて4種類に分類されるシステムで、最上位のラベルは「プレミアムゴールド」となっています。
最上品質の羽毛に適用されるラベルで、羽毛そのものの状態が良いことに加えて、布団としての機能性が非常に高いことを示しています。
2番目は「ロイヤルゴールド」、3番目は「エクセルゴールド」、そして最も低いグレードが「ニューゴールド」です。
このラベルを見るだけで、羽毛布団の品質に関してある程度の判断ができるため、大変便利なシステムとして全国に普及しています。
「ダウンパワー」と「嵩(かさ)」がポイント
ゴールドラベルのグレード決定には、「ダウンパワー」と「嵩(かさ)」という2つの要素が関係しています。
「ダウンパワー」とは、羽毛1g当たりの体積を数値化したもので、「dp」という単位が使用されています。
ダウンパワーの値が高ければ高いほど、断熱効果が大きくなるため、上質の羽毛であると判断されるのです。
最高グレードの「プレミアムゴールド」は、440dp以上となっています。
一方、「嵩(かさ)」は「羽毛にどれほど膨らむ力があるか」を数値化したもので、単位は「mm」です。
これも数値が大きいほど弾力性があると判断されるため、より上等の羽毛であるという評価になります。
「プレミアムゴールド」に認定されるためには、180mm以上が必要です。
「GFマーク」や「EQマーク」といった品質保証もある
羽毛布団の質を判断するラベルには、ゴールドラベルの他に「GFマーク」や「EQマーク」といった種類もあります。
「GFマーク」は、「日本寝具寝装品協会」によって運営されている認可証のことで、品質管理や生産体制に関する検査をパスすると交付されます。
もし、品質が低下した場合には、認可証交付が取り消しとなります。
一方、「EQマーク」は羽毛布団の生産に関わるすべての段階に関して、実技試験をパスする必要があるため、より厳しい基準と考えられています。
これらのマークがラベルに入っている場合には、品質が高い羽毛布団と考えて間違いないでしょう。