腰痛で悩む人たちから絶大な支持を集めているのが、「体圧分散マットレス」です。
では、そもそも体圧分散マットレスとはどのようなものか?
また、どのようなマットレスのタイプがあるのか?について、比較・検討しましょう。
「体圧分散」の定義を知ろう
「体圧分散ができている」とは、「眠っている時の姿勢と立っている時の姿勢が同じになる」という状態のことです。
まっすぐに立っている状態は、筋肉や内臓に余計な負担がかかっていないため、理想的な姿勢とされています。
ですから、眠っている時に同じ姿勢を維持することができれば、快適な睡眠を手に入れることができる、ということになるわけです。
あまりにもマットレスが硬すぎると、仰向けになった時に体がやや反った状態になり、背中の後ろに隙間ができてしまうため、腰回りに強い負担がかかります。
一方、あまりにも柔らかすぎると、体が「く」の字になって腰がマットレスに埋もれてしまい、やはり腰痛を引き起こす原因となります。
ですから、「体重を支えるのにちょうど良い硬さを実現する」というのが、マットレスの理想と言えるわけです。
スプリングマットレスやコイルマットレスは安定性が高い
内部にスプリングを搭載しているスプリングマットレスは、全体でマットレスを受け止めるため、非常に安定性が高いという特徴があります。
ただし、寝心地はやや硬めになるということを覚えておきましょう。
一方、コイルマットレスは一つ一つのコイルが独立しているため、スプリングマットレスと比較すると、より柔軟性がありふわっとした寝心地となります。
ただし、コイルの強度が低いと、腰全体が大きく沈んでしまうことがあるということを覚えておきましょう。
ウレタンマットレスは体圧分散に優れている
体圧分散により優れているのは、高反発ウレタンを使用したマットレスでしょう。
適度な反発力があるので、肩や腰が沈んでしまうという心配がありません。
加えて、スプリングマットレスやコイルマットレスと比較して、より寝返りを打ちやすいデザインになっているので、睡眠の姿勢はいつも良い状態を保つことができる、というわけです。
こうした理由から、「腰痛対策マットレス」と呼ばれるものの多くは、高反発のウレタン素材を中材として採用しています。
一方で、低反発のウレタンマットレスは、柔らかい感触で気持ちいいというメリットはあるものの、体圧分散の機能は高くないということを覚えておきましょう。