「家族(もしくは配偶者)のいびきがあまりにうるさいので寝れない・眠れない」という悩みを持つ人は少なくありません。
ここでは、そんなイライラを解消するために、専門家が提案している具体的な対策についてチェックしましょう。
横向きに寝るようサポートする
いびきの主な原因としては、「舌が落ち込むことで気道が狭くなること」が考えられています。
喉の筋肉は年齢とともに衰えてしまうため、仰向けに眠っているとどうしても筋肉が舌を支えきれず、奥に向かって落ちてしまうのです。
そうなると、空気の通り道が狭くなってしまい、いびきが発生することになります。
そうした時に有効な対処法が、「横向きに寝ること」です。
仰向けではなく横向きになることで、舌は頬に向けて落ち込むため、気道が狭くなってしまうという心配がほぼありません。
ですから、隣で寝ている人のいびきがうるさい時は、そっと背中を押して横向きになるようサポートしてあげましょう。
とはいえ、「ずっと仰向けで眠るのが習慣だったから、急に睡眠中の姿勢を変えろと言われても難しい」という人もいるでしょう。
そこで、おすすめしたいのが「抱き枕」です。
抱き枕は、基本的に横向きで眠ることを想定して設計されていて、寝返りを打っても仰向けになりにくい、という特徴があります。
ですから、抱き枕を使用することで体は自然と横向きになり、いびきの症状も改善されることでしょう。
耳栓を使うのはとても実際的な方法
二つ目の対策は、「耳栓を使うこと」です。
最近では、長い時間装着していても、耳が痛くなりにくいソフトな耳栓が数多く登場しています。
イヤーマフは遮音性に優れているとはいえ、寝返りを打つ妨げとなりやすいでしょう。
そこでおすすめしたいのは、柔軟性に優れたシリコン製の耳栓です。
指先で少し押しつぶしてから耳に差し込むと、徐々に形が戻ってきて、耳の穴にぴったりとフィットしてくれます。
遮音性能が高いことに加えて、価格がワンセットで200円前後というのも、おすすめするポイントです。
あまりにうるさい時は別々の部屋で休むのも効果的
「いびきの音があまりにも大きく、耳栓をしても寝れない・眠れない」という時は、別々の部屋で休むようにするのが賢明でしょう。
眠れない日が続くと、免疫力が低下するだけでなく、精神的な負担も大きくなって、人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。
ですから、家族でよく話し合った上で、それぞれ別の部屋で就寝する、というのが現実的な対策になるでしょう。