「寝だめ」は睡眠不足・睡眠負債を解消する方法として効果的なの?
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睡眠不足を解消する方法として、「寝だめをする」という人は少なくありません。

「平日は満足に眠れないので、週末や休日に10時間以上寝る」と言う人もいます。

それでは、「寝だめは本当に効果的なのか?」について、考えてみましょう。

 

寝だめをしても睡眠負債は解消されないことが多い

週末や休日にたくさん眠ったとしても、平日に十分に眠ることができていない、という事実は変わりません。

 

つまり、体力の回復や内臓機能の修復などに用いる時間が足りない、いわゆる「睡眠負債」が蓄積しているのです。

これは一日長めに眠ったからといって、取り戻せるものではありません。

 

例えば、お昼近くまで寝ていた場合、きちんと朝食を食べずに眠り続けているわけですから、体は栄養不足の状態になってしまうリスクが高まるのです。

 

ですから、「寝だめすれば一週間分の疲れが取れる」というのは、正しくないことが分かります。

 

また、体が起きようとしている状態で無理やり眠り続けると、体に不必要な負担やストレスをかけてしまうことにもなる、ということを覚えておきましょう。

睡眠時間が長すぎると生活リズムが乱れてしまう

人間には、一日24時間の生活サイクルをコントロールする「体内時計」が備わっています。

 

寝だめをすることで、朝の起床が通常より大幅に遅くなると、生活サイクルが乱れてしまうため、体内時計に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

体内時計が乱れると、不眠や疲労感を引き起こす原因となり得ます。

ですから、無理して眠り続けるよりも、朝からきちんと栄養価の高い食事をして、それからリラックスした時間を過ごす、という方が健康維持に効果的なのです。

 

起床後は、お気に入りの音楽を聴きながら、一日のんびりと過ごしてストレスを発散する、というのも良いでしょう。

 

あるいは、軽い疲労を感じる程度の運動をして、夜は早めに就寝する、というのも生活リズムを整える点で大いに有効です。

 

「せっかくの休日なのだから、思い切り眠りたい」という人には、食事をしてからのお昼寝をおすすめします。

ただし、午後3時以降のお昼寝は、夜の快適な睡眠を妨げてしまう可能性が高いので避けるようにしましょう。

通常の睡眠時間プラス2時間程度を目安にしよう

平日の睡眠不足を補うために、休日や祝日を活用していつもより長い時間眠る、というのは決して悪い方法ではありません。

 

とはいえ、眠る時間があまりにも長いと体に負担をかけてしまう、ということを肝に銘じておきましょう。

 

理想的な睡眠時間としては、「平日の睡眠時間プラス2時間程度」を目安にしておくと良いでしょう。

 

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