「いびきをかくのは中年男性」というイメージを持つ人は多いようです。
一方で、若い人の間でも、いびきで悩んでいる人が増えてきています。
ここでは、いびきが起こる主な原因と対策について、一緒に考えてみましょう。
喉の奥に舌が落ち込むことが主な原因
いびきが発生する主な原因は、「口呼吸をしている人の舌が喉に落ちてしまうこと」です。
そうなると、気道が狭くなってしまうため、結果としてひどいいびきが発生することになるのです。
人体は基本的に、睡眠中は鼻で呼吸するようになっています。
とはいえ、アレルギー症状などで鼻が詰まっていると、必然的に口で呼吸するようになり、いびきが発生する、というわけです。
また、お酒を飲むことで、いびきの症状が悪化することもあります。
これは、アルコールの成分によって血流が促進された結果、喉の奥にある粘膜が腫れた状態になるためで、結果として気道が狭まることから、とてもうるさいいびきが発生してしまうのです。
いびきを改善するためには、喉の奥に落ちてしまった舌の位置を調整することがポイントとなります。
最も簡単な対策は、「横向きで眠ること」です。
体の位置を変えるだけで、舌が気道を狭めてしまうリスクは大幅に低くなるので、いびきの症状も改善するでしょう。
最近では、横寝専用の枕なども登場していますから、そうしたグッズを活用することも役立ちます。
また、お酒を控えることも、いびきの症状改善に効果的です。
アルコール成分の分解には、平均すると3時間程度が必要とされています。
ですから、「うるさいいびきは嫌だけど、どうしてもお酒を飲みたい」という人は、眠る直前ではなく、就寝する3時間以上前に、たしなむ程度で摂取すると良いでしょう。
体脂肪率が高くなることもいびきの原因となり得る
体脂肪率が高くなって、喉の周りにある脂肪が増えると、必然的に気道が狭くなるので、いびきの症状が悪化することがあります。
体脂肪が著しく増加すると、いびきだけでなく、睡眠時の無呼吸症候群を発症するリスクも高くなり、心臓や脳に重篤な疾患を抱える可能性があります。
ですから、いびきを改善するためには、体脂肪率を下げることが最も効果的な対策と言えるでしょう。
定期的な運動を行なうこと、またカロリー計算を行なうことや揚げ物を控えるなどの食事制限を積極的に行なって、体脂肪率を下げる努力を払う必要があります。
体重と体脂肪率が低下するにつれて、いびきの症状も徐々に緩和されていくことでしょう。