「低反発素材」を利用した寝具が、数多く販売されています。
とはいえ、「低反発枕は使い続けると肩こりの原因になる」という意見もあります。
それでは、低反発枕の?仕組みについて確認していきましょう。
「低反発枕」の特徴は頭を優しく包み込むこと
枕に広く使用されている低反発素材としては、「ウレタン」が挙げられるでしょう。
低反発枕は、頭を載せると優しく包み込むように受け止めてくれます。
ですから、寝心地が非常に良く、短時間で眠りに入ることができる、というメリットがあるのです。
ただし、枕のサイズが大きい場合、頭が素材にくるまれてしまうという事態が生じます。
そうなると、体が寝がえりを打ったとしても、頭だけが寝がえりを打つことができなくなり、首や肩周りの筋肉に負担がかかることになります。
そのまま、枕の中に一晩中頭が固定された状態になると、筋肉内の乳酸が過度に蓄積してしまい、肩こりの原因となるわけです。
これが、「低反発枕を使うと肩こりが起きる」と言われている理由です。
血行が悪くなることで肩こりになることもある
低反発枕を使っていると、頭が下がりすぎて首周りや肩を圧迫してしまう、という事態も起こり得ます。
そうなると、首から肩にかけての血流が滞ってしまうため、その部位にある筋肉に疲労物質がたまり、筋肉の損傷が起きやすくなります。
結果として、首や肩の筋肉がつってしまったり、ひどいこりに悩まされたりすることがあるのです。
こうした事態を避けるためには、枕に頭を載せた時、必要以上に首が背中側へ反っていないかどうかをチェックする必要があるでしょう。
大きすぎる枕は避けるのがベター
では、低反発枕の快適性を楽しみつつ、肩こりが起きるのを避けるにはどうしたら良いのでしょうか。
有効な対策の一つは、「大きすぎる枕を選ばないこと」です。
枕が大きすぎると、それだけ頭が沈み込んでしまうリスクが高くなり、肩こりが起きやすくなります。
ですから、枕を選ぶ際にはその厚さに注目して、頭を載せた時に左右へ動かせるかどうかをチェックしましょう。
また、ウレタンの密度に注目するのも大切です。
高密度のウレタンが入っている枕は、丈夫で長持ちします。
一方、密度が低いと短期間の使用ですぐにへたってしまい、ただのスポンジのようになってしまうのです。
ですから、できるだけ質の良い物を選ぶように心がけましょう。