眠ることができない時の対処法として、「本を読むこと」が注目されています。
ここでは、「なぜ読書が睡眠をサポートしてくれるのか?」また「どんな種類・ジャンルの本を選んだら良いのか?」という点を考えてみましょう。
本を読むことは気持ちをリラックスさせてくれる
「夜眠ることができない」という人の多くは、仕事や学校などで悩みや強いストレスを抱えています。
ベッドに入ってからもその悩み事について考え続けるため、神経が高ぶった状態が続いてしまい、結果として十分な睡眠を取ることができなくなっているのです。
本を読んでその内容に集中することで、一時的ではあるものの、今抱えている問題について考えなくなるので、気持ちが落ち着きやすくなるという利点があります。
また、「早く寝ないといけない」という強迫観念からも自由になるので、より心地よい眠りへと入りやすくなるのです。
おすすめは「短編もの」
眠れない時に読んでほしいおすすめの本の種類・ジャンルは、「短編もの」です。
わずかなページ数で話が完結するので、時間の区切りをつけやすくなるというメリットがあります。
物語が爽快な終わり方をしていれば、読んでいる方も気持ちがすっきりとしてくるでしょう。
実際、ハッピーエンドの小説を読むことで、副交感神経が優勢になるだけでなく、ホルモンバランスが安定しやすくなることから、読者は落ち着いた気持ちになりやすいと言われています。
「すでに読んだことがあるお気に入りの本」もおすすめです。
ストーリーの顛末をすでに知っているので、読んでいる途中に眠たくなってきたらすぐに読書を中断できるという利点があります。
加えて、お気に入りのストーリーなので、気持ちがポジティブになりやすく、ストレスが軽減されるというメリットも期待できるのです。
「長編もの」と「漫画」はおすすめできない
「長編もの」の小説は、一度読み始めると続きが気になって眠れなくなる、というケースが多々見られます。
「途中でやめようと思ったけれど、結局最後まで読み切ってしまったために睡眠不足になった」ということが起こり得るわけです。
ですから、長編の作品やシリーズ物の推理小説などを、夜寝る前に読むのはおすすめできません。
また、「漫画」も注意が必要です。
漫画は、小説に比べて読みやすいという特徴があります。
そのため、すでに読んだことがある内容であっても、ついつい読みふけってしまい、時間を忘れてしまうというリスクが高いジャンルなのです。